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「『将来の夢は?』って聞いたら、『べつに。ない』って言われた」
「ゲームばかりで、このままで大丈夫なのかな……」
「もしかして、私の関わり方が間違ってたのかな……」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
私もです。ずっとそうでした。
中2の息子に「将来どうしたいの?」と聞いても、返ってくるのは「べつに」「わかんない」ばかり。ゲームばかりしている姿を見て、焦って、つい何度も聞いて、また「べつに」って言われて。その繰り返しでした。
正解なんてまだ全然わかりません。でも、「将来の夢は?」って聞くのをやめて、代わりにバケットリストというものを試してみたら、ちょっとだけ空気が変わったんです。
うまくいった方法を教えたいわけではなくて、同じように悩んでいるママに「うちはこうしてみたよ」って共有できたらいいなと思って、この記事を書いています。
- 「将来の夢は?」が思春期の子にとって重すぎる理由
- わが家で試したバケットリストの作り方(3ステップ)
- 書いた後に続けているインプット・アウトプット習慣
- 息子に起きた小さな変化
なぜ「将来の夢は?」は思春期の子に響かなかったのか
息子に何度も「夢は?」と聞いて、何度も「べつに」と返されるうちに、ふと気づいたことがあります。
そもそもこの質問、私自身もすぐに答えられるだろうか?って。
思春期の子は “自分探し” の真っ最中
思春期って、自分が何者なのかを模索している時期なんですよね。「何が好きで、何が得意で、これからどうしたいのか」がまだ見えていなくて当然というか。
「夢は?」って聞かれて答えられないとき、大人は「まだ見つかってないんだな」と思うけど、本人は「答えられない自分ってダメなのかな」と感じてしまうこともあるみたいで。それに気づいたとき、ちょっとドキッとしました。
大きすぎる質問は、心を閉じさせてしまう
よく考えると「将来の夢」って、大人にとっても重い質問ですよね。「あなたの人生の目標は?」って聞かれたら、私だって即答できません。
まだ地図を持っていない人に「どこに行きたい?」と聞くようなもの。まずは「こんな場所があるんだよ」って、一緒に地図を広げるところからなのかもしれません。
焦れば焦るほど、逆効果だった
これは反省なんですけど、私は焦って何度も聞いてしまっていました。夕食のとき、送り迎えの車の中、寝る前。「何かやりたいこと、ないの?」って。あるとき息子に「またその話?」と言われて、ハッとしました。聞くたびに息子の口数は減って、「勉強しなさい」と同じくらいウンザリされていたんだと思います。
「べつに」「わかんない」は、反抗じゃなくて、自分を守る言葉だったのかもしれません。それに気づくのに、けっこう時間がかかりました。
「夢がない」のではなくて、「夢の見つけ方がまだわからない」だけなのかもしれない。私はそう思うようになりました。
わが家で試してみたこと|①聞く → ②書く → ③貼る
バケットリストを作るとき、最初から「これでうまくいく」と思っていたわけではありません。ネットで見かけて、「これなら気軽にできるかも」と思って試してみただけです。
ただ、振り返ってみると「順番」が大事だったなと感じています。いきなり書かせるのではなく、まず聞く。そのあとで書く。そして貼る。
ぜんぶ聞く
30個書き出す
毎日目にする
STEP1:アドバイスを我慢して、ぜんぶ聞く
最初にやったのは、息子の話をただ聞くこと。これが本当に、本当に難しかったです。
「何になりたい?」ではなく、「最近、どう?」「学校で何がイヤ?」「どんなときが楽しい?」。答えを急がず、ただうなずいて聞く。……のつもりが、つい「それならこうすれば?」と口を出しそうになるんですよね。何度もぐっとこらえました。
でも、黙って聞いていると、ぽつぽつ出てきたんです。「ゲームの大会には出てみたい」「動画って自分で作れるのかな」「海外って行ったことないけど、行ってみたい」って。あ、ちゃんと考えてるんだ、と思いました。
「へぇ、そうなんだ」だけで返す。私はこれがいちばん難しかったです。でも、アドバイスや否定をしないだけで、子どもって驚くくらい話してくれることがありました。
STEP2:心がほどけた頃に、バケットリストを書く
話を聞いて数日後、なんとなくのタイミングで「やりたいこと、なんでもいいから書いてみない?」と声をかけてみました。
バケットリストは「死ぬまでにやりたいことリスト」なんですけど、そんな大げさに考えなくて大丈夫です。わが家では、ゆるいルールだけ決めました。
- 「ムリかも」は禁止。どんなに突拍子もないことでもOK
- 30個書くまで手を止めない
- 期限はざっくりでいい(「中学のうちに」「20歳までに」くらい)
最初の10個くらいは、すらすら書いていました。でも15個を過ぎたあたりから、ペンが止まる。「もうないかも」って。
ここからが面白かったんです。「えー、あと15個もあるの」と言いながらも、しぼり出すように書いていくうちに、本人も気づいていなかった「やりたいこと」が出てくるんですよね。
書き終わったとき、息子の表情がちょっと変わっていました。キラキラ、みたいな大げさなものではなくて、「あ、自分ってこういうこと考えてたんだ」っていう、静かな発見の顔。私もそれを見て、ちょっと泣きそうになりました。ああ、この子の中にちゃんとあったんだ、って。
STEP3:見える場所に貼る
書いたリストは、息子の机の前に貼りました。不思議なもので、毎日目にしていると「やりたいこと」がだんだん日常の一部になっていくんですよね。
息子は「え、貼るの?」と照れていましたけど、毎日目にするうちに「これ、やっぱりやりたいな」と自分から言い出すようになりました。これは正直、うれしかったです。
書いた後に続けていること|インプット・アウトプットの習慣
バケットリストを書いただけだと、「書いて満足」で終わっちゃうかも……と思って、わが家ではゆるく「インプットとアウトプット」を意識するようにしています。
書いただけだと、忘れちゃうんですよね
私自身がそうなんですけど、年始に「今年こそ!」と書いた目標、3月には何を書いたか思い出せないんですよね(笑)。「やりたいこと」も同じで、ノートに書いて満足したら、そのまま薄れていっちゃう。
だから、見たり聞いたり(インプット)したら、話したり書いたりやってみたり(アウトプット)する。この往復が、「やりたい」を「本当にやる」に変えてくれるんじゃないかなと思っています。
わが家で試しているアウトプット4レベル
全部やらなくて大丈夫です。わが家もまだLv.1と2がメインで、Lv.4はほんの少しだけ。できるところから、ゆるくやっています。
Lv.1:家族に話す
リストの中から1つ選んで、「これやりたいんだよね」って話すだけ。声に出すと、なんか不思議と「やるかも」って気持ちになるみたいです。
Lv.2:ノートに3行でメモ
「なぜやりたいのか」「何から始められるか」「いつまでに」を3行で。頭の中のぼんやりが、ちょっとだけ形になります。
Lv.3:友達に教える
「バケットリストっていうのがあってさ」と話すと、自分の中でも整理されるみたいで。息子はまだ恥ずかしがっていますけど。
Lv.4:実際にやってみる
いちばんハードルの低いものを1つだけ、やってみる。「動画を1本作ってみる」「プログラミングの無料サイトをのぞいてみる」とか。わが家ではまだ数個ですが、少しずつ。
わが家では夕食のときに「バケットリストの中で、今いちばんやりたいのどれ?」って聞くようにしています。会話のきっかけにもなって、一石二鳥でした。
息子のリストは公開しません。でも変化だけ共有させてください
息子が書いたバケットリストの中身は、息子のものなので公開しません。でも、小さな変化だけお伝えさせてください。
リストを書いてから1ヶ月くらいで、息子が自分から「これ調べてみたいんだけど」と言ってくるようになりました。ゲームの時間は相変わらずですけど(笑)、ゲーム以外にも「やりたいこと」が見えるようになったみたいです。この前は「リストの○番、週末にやってみていい?」って自分から言ってきて、びっくりしました。
何より大きかったのは、親子の会話が増えたこと。「バケットリストの○番目のことなんだけどさ」って、共通の話題ができたんです。それだけで、私はだいぶ気持ちがラクになりました。
劇的な変化があったわけではありません。でも、「夢がない」と言っていた息子は、夢がなかったんじゃなくて、書き出す場所がなかっただけだったのかもしれないな、と今は思っています。
同じように悩んでいるママへ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「うちの子は何を考えているんだろう」「このままで大丈夫かな」。私も毎日そう思っています。思春期の子育てって、答えが見えなくて不安ですよね。
完璧な親なんていないし、正解もわからない。わが家だって、まだ全然手探りです。でも、ひとつだけ言えるのは、こうやって悩んでいる時点で、あなたの関わり方は間違っていないということ。でも、「聞く → 書く → 貼る」をやってみて、少しだけ親子の空気が変わったのは確かで。
もし今日、何かひとつだけ試してみるなら。「将来の夢は?」を封印して、「最近どう?」って聞いてみるだけでいいと思います。私もそこからでした。
まとめ|今日からできる3つのこと
- 「将来の夢は?」を一度封印する
- 子の話を、ただ “うなずいて” 聞く
- 紙とペンを用意しておく
バケットリストは、特別な道具もスキルもいりません。紙とペンだけで、今日から始められます。
大切なのは順番。いきなり「書いて」ではなく、まず聞く。心がほどけてから、一緒に書く。私たち親にとっても、子どもの「やりたいこと」を知るって、新しい発見があって楽しいです。
よくある質問
Q. うちの子は何も話してくれません
うちもそうでした。話してくれないのは、過去に話したときの反応が引っかかっている可能性があるみたいです。まずは数日間、アドバイスを一切せず、「へぇ」「そうなんだ」だけで返してみてください。私はそれで少しずつ変わりました。
Q. バケットリストを書きたがらないときは?
無理に書かせなくていいと思います。私が先に「お母さんのバケットリスト」を見せたら、「じゃあ自分も」となったことがありました。親が楽しそうにやっているのを見ると、興味が出てくるみたいです。
Q. ゲームばかりで困っています
わが家もです(笑)。でも、バケットリストにゲーム関連のことを書いてもOKにしました。「大会に出る」「ゲーム実況をやってみる」「ゲームの英語を覚える」って書いていて、それはそれで立派な「やりたいこと」だなと思っています。




