「約束を破ったんだから、もうゲームは没収!」
「取り上げたら大泣きされて、家の空気が最悪に…」
そんなふうに、「取り上げるしかない」と思いつめては、あとでモヤモヤしていませんか?
正直に言うと、わが家も取り上げたことがあります。約束の時間を過ぎても続けている息子にカッとなって、本体ごと隠したことも。
でもそのあとに待っていたのは、解決ではなく、険悪な数日間と、私自身の罪悪感でした。
3人の子を育ててきて、いま振り返って思うのは、「取り上げる」はたいてい逆効果だということです。この記事では、なぜ逆効果なのか、そしてわが家が没収をやめて代わりに何をしたのかを、失敗談も隠さずにまとめます。
- ゲームの取り上げが逆効果になる3つの理由
- わが家が「没収」をやめた日のこと(失敗談)
- 代わりに効いた声かけとルールの決め方
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ゲームを取り上げたくなる瞬間、ありますよね
まず最初に伝えたいのは、取り上げたくなる気持ちは何もおかしくない、ということです。
約束を破られた。宿題をやらない。注意しても生返事。そんなことが続けば、「もう物理的に取り上げるしかない」と思うのは、親として自然な反応だと思います。
わが家も同じでした。「これだけ言ってもダメなら、最後の手段だ」と。でも、その「最後の手段」が、実はいちばん遠回りだったんです。
しかも取り上げは、親の側もつらいんですよね。泣かれたり睨まれたりしながら、「これで合ってるのかな」と自問する。効いている実感がないのに、やめどきもわからない。そんな親御さんに、わが家の失敗が少しでも参考になればと思います。
取り上げが逆効果になる3つの理由
- 理由1:隠れてやるようになる
- 理由2:親子の信頼が削れていく
- 理由3:ゲームへの執着がむしろ強くなる
理由1:隠れてやるようになる
取り上げられた子どもは、「ゲームをやめよう」とは考えません。考えるのは「次はどうすれば見つからないか」です。
布団の中でこっそり、友達の家で、親のスマホで…。取り上げれば取り上げるほど、ゲームは「隠れてやるもの」になっていきます。問題が見えなくなるだけで、消えてはいないんですよね。
理由2:親子の信頼が削れていく
子どもにとって、大事なものを一方的に奪われるのは、大人が想像する以上にショックな出来事です。
「どうせ言っても取り上げられる」と思った子は、本音を話さなくなります。ゲームの話だけでなく、学校のこと、友達のこと。いちばん聞きたい話ほど、入ってこなくなってしまいました。
理由3:ゲームへの執着がむしろ強くなる
不思議なもので、禁止されるほど、頭の中はそのことでいっぱいになります。大人でも「ダイエット中に甘いものを禁止したら、余計に食べたくなった」という経験はありませんか?
取り上げられた子は、ゲームが「いつ奪われるかわからない貴重品」になるので、返ってきた瞬間に前より必死でやり込むようになります。わが家の場合、隠れてやるようなことはありませんでしたが、返した日のずっと不満そうな顔は今でも覚えています。

この記事をもとにInstagramで動画を投稿したところ、ゲーム好きの子どもたちからコメントが届きました。取り上げられた側の言葉なので、そのまま(名前は伏せて)紹介します。
読んだとき、思わず笑ってしまいました。でもこれ、取り上げても「次の画面」に移るだけという現実そのものなんですよね。1年という長さにも、正直ちょっと胸が痛みました。
わが家が「取り上げ」をやめた日のこと
決定的だったのは、取り上げたあとの息子の顔でした。反省ではなく、「この人には何を言ってもムダだ」という顔をしていたんです。
あのときの空気は、いま思い出しても胸がざわっとします。ゲームは止められたけれど、そのかわりに親子の会話が止まってしまった。これは何かが違う、と認めるしかありませんでした。
やめると決めたとき、息子にもそのまま伝えました。「取り上げるのはもうやめる。そのかわり、ルールは一緒に決め直したい」と。
半信半疑の顔をされましたが、この宣言があったからこそ、次の話し合いのテーブルに着いてくれたのだと思います。そこからわが家は、「力で止める」のをやめて、「関係とルールを作り直す」方向に切り替えました。
代わりにやったこと|声かけとルールの決め方
声かけを「責める」から「聞く」に変えた
まず変えたのは、日々の声かけです。「いつまでやってるの!」を「あと何分でキリつきそう?」に。「約束破ったよね」を「守れなかったのは、何が難しかった?」に。
責める言葉をやめて、事情を聞く言葉にしただけで、息子は少しずつ本音を話すようになりました。「このマッチが終わるまでは抜けられない」なんて、ゲームの事情も教えてくれるようになったんです。
ルールは「親が決める」から「一緒に決める」に
もうひとつは、ルールの決め方です。親が一方的に決めた時間ではなく、「何を終わらせたら遊べるか」を本人と話し合って決めました。
わが家がたどり着いたのは「やることやったら無制限」。宿題などやるべきことを終えたら、時間では縛らない形です。
すべての家庭にこのルールが合うとは思いませんが、「子どもが納得して決めたルール」は、親が押しつけたルールより、ずっと守られると感じています。

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まとめ
ゲームの取り上げは、その場では効いたように見えて、3つの逆効果を生みやすい方法です。わが家の場合は、残ったのは不満顔とギスギスした空気だけでした。
- 取り上げは「隠れる」「信頼が削れる」「執着が強くなる」の逆効果
- 力で止めるのをやめて「関係とルールを作り直す」方向へ
- 声かけは「責める」より「聞く」に変える
- ルールは親が決めるより「一緒に決める」ほうが守られる
でも、取り上げたくなるほど悩んでいるのは、それだけお子さんに真剣に向き合っている証拠だと思います。
まずは今日、取り上げる代わりに「あと何分でキリつきそう?」と聞いてみませんか?その一言から、少しずつ変わっていくはずです。
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