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「夏休みは特別ね、って言ったのに、9月になってもゲームの時間が戻らない」
「新学期なんだから、そろそろ元通りにしてほしいんだけど…」
夏休みが明けたこの時期、そんなふうにモヤモヤしていませんか。
宿題も自由研究も終わって、学校も始まった。それなのに、ゲームの時間だけが夏休みのまま。
声をかけると「昨日までよかったのに!」と言い返されて、朝からケンカ…。
正直に言うと、わが家も毎年この時期がいちばん揉めます。中2の長男、小6の次男、小2の長女。3人ぶん、それぞれのペースで「夏休みモード」が残っているからです。
でも、何年か繰り返してわかったことがあります。戻らないのは、子どもの意志が弱いからではありません。
戻すべきなのは「ゲームの時間」ではなく「生活の順番」のほうだったんです。
- 夏休み明けにゲーム時間が戻らない3つの理由
- 時間で縛り直さずに生活リズムを戻す3ステップ
- わが家で効いた声かけ・効かなかった声かけ
- ルールを作り直すなら9月がちょうどいい理由
※ゲームの声かけに使える言い換え例をまとめた無料PDFです
なぜ夏休み明けは、ゲーム時間だけ戻らないのか
まず知っておきたいのは、戻らないのはうちだけじゃないということです。
夏休みの過ごし方を全国100名の親御さんに聞いた調査(NEXER Group×アップ学習会・2026年8月18日発表・調査期間2026年7月24日〜31日)では、夏休み中に子どものゲーム・スマホの利用時間が「増えた」と答えた家庭が31.0%ありました。
さらに、起床・就寝の時間が「遅くなった」と答えた家庭は37.0%。
100人に聞いた小さな調査なので数字そのものを鵜呑みにはできませんが、「うちだけじゃないんだ」と思えるだけで、少し肩の力が抜けませんか。
出典:NEXER Group×アップ学習会「夏休みの子どものゲーム・スマホに関する調査」(2026年8月18日発表・調査期間2026年7月24日〜31日・全国100名)
理由① 「ゆるくていい期間」が40日も続いたから
夏休みは、朝起きる時間も、ごはんの時間も、寝る時間もゆるくなります。
そこにゲームが入り込むと、「ゲームは、空いた時間にやるもの」から「ゲームを中心に一日が回るもの」に順番が入れ替わるんですよね。
40日というのは、大人でも習慣が入れ替わってもおかしくない長さです。子どもだけが特別にだらしないわけではありません。
戻りにくいのは「時間の長さ」ではなく「順番」です。宿題→ごはん→ゲームだった順番が、ゲーム→ごはん→宿題(できれば)に入れ替わっているだけ、と考えると対処法が見えてきます。
理由② 親のほうも「夏休み仕様」で止まっている
これは私自身の反省なのですが、夏休み中は親のほうも「まあ夏休みだし」と何度も見逃しています。
その状態から9月1日に急に「はい、今日から元通り」と言われると、子ども側からすればルールが変わった理由がわからないんです。
「昨日までよかったのに!」というあの反論は、実はけっこう筋が通っています。
理由③ ルールはあるのに、機能しなくなっている
さきほどの調査では、家庭内でゲームやスマホのルールを決めている家庭が68.0%あり、そのうち「ルールはあるけれど守られていない」が25.0%でした。
つまり、ルールがないから崩れるのではなく、ルールが今の生活に合わなくなって崩れるケースが少なくないということです。
新学期の生活リズムに戻す3ステップ
ここからは、ゲームの時間を減らすのではなく、生活の順番を戻すという考え方でまとめます。
いちばん揉めやすいのが、「今日から1時間ね」といきなり時間で縛り直すやり方です。
子どもからすれば理由のわからない没収と同じなので、反発だけが返ってきます。
ステップ① まず「終わる時間」だけを決める
最初に手をつけるのは、夜の終わりの時間ひとつだけです。
「1日何時間」は測るのが大変なうえ、親が見張り役になってしまいます。でも「◯時になったら終わり」なら、時計を見るだけで子ども自身が判断できます。
夏休みの間にいちばん崩れやすいのが就寝時刻ですから、ここが戻るだけで朝が変わります。朝が変わると、宿題も支度も連動して戻っていきます。
「何時間やったか」ではなく「何時に終わるか」。管理する項目を1つに減らすのが、続けるコツです。
ステップ② いきなり半分にせず、少しずつ戻す
夏休み中に3時間だったものを、いきなり1時間にするのは、大人でいえば急に睡眠時間を半分にされるようなものです。
まず15分、次の週にまた15分。1〜2週間かけて元の形に近づけるくらいのペースで十分です。
9月中に戻ればいい、くらいの気持ちでいると、親のイライラもかなり減ります。
ステップ③ 約束は、口約束にせず見える化する
紙でもホワイトボードでも、冷蔵庫に貼るだけでもかまいません。
書いてあるものに向かって話すと、「親 vs 子」ではなく「二人で紙を見る」形になります。
これだけで、同じ内容を言っても角が立ちにくくなります。決めるときに子ども本人に書いてもらうと、さらに守られやすくなります。
- ステップ①:まず「終わる時間」だけ決める(夜から)
- ステップ②:いきなり半分にせず、15分ずつ戻す
- ステップ③:約束は紙に書いて見えるところに貼る
わが家で効いた声かけ・効かなかった声かけ
「もう取り上げるからね」
「やることやったら、あとは任せるね」
ここからは、中2・小6・小2の3人を育てているわが家の話です。うまくいった話だけでなく、失敗のほうも正直に書きます。
効かなかった声かけ①「いつまでやってるの!」
いちばん言ってしまう言葉なのに、いちばん効きませんでした。
子どもの頭の中では試合や作業が途中なので、「今すぐやめろ」はキリの悪いところで中断しろという意味になります。
大人でいうと、ドラマのいちばんいいところでテレビを消されるようなものなんですよね。
効かなかった声かけ②「もう取り上げるからね」
これも何度かやってしまいました。結果は、解決ではなく険悪な数日間と、私自身の罪悪感でした。
取り上げても「じゃあ次の画面へ」と移るだけで、根っこは何も変わりません。わが家では、取り上げをやめてからのほうが会話が戻りました。
効いた声かけ①「あと何分でキリつきそう?」
「やめなさい」ではなく、終わり方を本人に決めてもらう聞き方に変えたら、返事の温度が変わりました。
「あと1試合」と言われたら、それを待つ。待った分だけ、次に声をかけたときに聞いてもらえるようになります。
効いた声かけ②「やることやったら、あとは任せるね」
わが家のルールは、時間で縛るタイプではありません。「やることをやったら、ゲームの時間は本人に任せる」という形です。寝る時間だけは別枠で、そこは家族共通の約束にしています。
新学期は、この「やること」の中身が夏休みとは変わります。宿題、時間割の準備、明日の持ち物。
そこを子どもと確認し直すだけで、ゲームの時間は自然に落ち着いていきました。
時間を削りにいかなくても、生活の順番が戻れば結果はついてくる、というのがわが家の実感です。
中学生になると、時間の長さそのものより「その子にとってゲームが何の場所か」を知るほうが、親の不安はずっと軽くなります。
ルールを作り直すなら、9月がチャンスです
ゲームのルールは、一度決めたら終わりではありません。学年が変わり、部活が始まり、宿題の量が変わるたびに、合わなくなっていきます。
だからこそ、生活が変わる9月は、ルールを作り直すのにいちばん自然なタイミングです。
「新学期になったから、いったん決め直そう」は、子どもにも理由が伝わりやすい言い方でもあります。
決め直すときのコツは、親が案を持っていかないこと。「宿題っていつやるのがラク?」から聞き始めると、時間の話ではなく段取りの話になります。
ルールを決め直す日は、9月の第1週か第2週の週末がおすすめです。学校が始まって数日たち、新しい生活のリズムが見えたころのほうが、現実的な約束になります。
「ゲームを減らす」より「勉強を始めやすくする」ほうが早いこともあります
わが家がいちばん効果を感じたのは、実はゲーム側ではなく勉強側を軽くしたときでした。
「やることやったら任せる」ルールなので、その「やること」に手が付きにくいと、結局ゲームだけが長くなります。
逆に、取りかかりのハードルが下がると、順番のほうが勝手に戻るんですよね。
わが家の3人は、2歳のこどもちゃれんじからずっと進研ゼミを続けています。「やることやったら任せる」ルールなので、その”やること”に取りかかりやすいかどうかが、そのままゲーム時間の長さに直結していました。学年が変わる9月は、教材を見直すのにもちょうどいいタイミングです。
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まとめ:戻すのはゲームの時間じゃなく、生活の順番
夏休み明けにゲームの時間が戻らないのは、子どものやる気の問題ではなく、40日かけて生活の順番が入れ替わったからでした。
だから、いきなり「今日から1時間」と縛り直すより、終わる時間をひとつ決めて、少しずつ戻して、約束を見える形にする。
この順番のほうが、結果的に早く落ち着きます。
- 戻らないのはうちだけではない(夏休みに増えた家庭は31.0%)
- 減らすのは時間ではなく、入れ替わった「生活の順番」
- ①終わる時間を決める ②少しずつ戻す ③約束を見える化する
- 「いつまでやってるの」より「あと何分でキリつきそう?」
- 生活が変わる9月は、ルールを決め直すのに自然なタイミング
9月の最初の2週間くらいは、うまくいかない日があって当たり前です。完璧に戻そうとしなくて大丈夫。
今日ひとつだけ、寝る時間の話から始めてみませんか。



